アパートを借りるときってどんな手続きが必要なんだろう?
契約の時に用意しないといけないものってあるの?
契約に必要な書類は管理会社によって多少の違いがあるんだ。
契約手続きの流れはほとんど同じなので覚えておくと便利だよ。
初めて自分の名前でアパートを借りるときってワクワクする反面、どんなことをしないといけないのかをわかっていないと、失敗して恥をかいてしまったりトラブルになってしまわないか不安に思ってしまいますよね。
この記事では、
- 賃貸借契約のためにどんなものを用意しないといけないのか
- 賃貸借契約の一連の流れ
について書いてあります。
内容を把握しておくことでトラブルや恥ずかしい失敗を防ぐことができます。
賃貸契約のために用意するもの
賃貸契約をするためには事前に準備しておくものがあります。
- 身分証(運転免許証・健康保険証等)
- 認め印
- 収入証明書(給料明細・源泉徴収票等)
- 住民票
- 車検証(駐車場を借りる場合)
身分証と認め印、収入証明書は入居申し込みの際に必要になることが多いため、早い段階での準備をしておきましょう。
これから働き始める方は収入証明書がまだありませんので、内定通知書等で代用できないかどうか不動産屋で確認することも必要です。
住民票については管理会社(大家さん)によっては不要となりますので、必要と言われたら市役所へ取りに行くということで問題ありません。
新しく車を買う予定など車検証がまだ手元にない場合には、後日提出するということで承諾をもらえることもありますので早めに相談しておきましょう。
賃貸契約の一連の流れについて
気に入った部屋が見つかった後はついに賃貸契約手続きです。
- 部屋の入居申し込み
- 保証会社(大家さん)による入居審査
- 不動産屋による賃貸借契約書の作成
- 賃貸契約書への署名捺印
- 初期費用の支払い
- 鍵の受け取り
これらの流れについて詳しく見ていきましょう。
部屋の入居申し込み
気に入った部屋が見つかれば、まずは他の人に取られてしまわないように確実に部屋を押さえないといけません。
そこで必要になるのが部屋の入居申し込みです。
入居申し込みの際に本人確認書類として身分証、家賃を支払っていく根拠となる収入証明書、認め印を準備しておくと手続きがスムーズです。
保証会社(大家さん)による入居審査
入居申込書に記入した内容に基づいて入居審査が行われます。
この入居審査は
- 保証会社による収入面・過去の金銭トラブル等についての審査
- 大家さんによる申込者の職業や転居理由等についての審査
の2つがあり、どちらも承認となって初めて契約手続きへと進むことができます。
保証会社とは連帯保証人の代わりをしてくれる会社のことで、入居申込者が保証料を支払って保証契約をすることで大家さんへ家賃支払いに対する保証を行ってくれるものです。
もし入居申込者に収入面や過去の金銭トラブル等で問題があれば審査を通過することができませんし、借主が保証会社との保証契約締結後に万が一家賃の不払いが発生した場合には大家さんが自分で支払督促をする必要がなくなり大きく手間を省くことができるようになるため、賃貸契約をする際には保証会社と保証契約を結ぶことが必須条件としているところが多いです。
連帯保証人が必要な契約では連帯保証人の
- 署名
- 実印での押印
- 印鑑証明書の添付
の3つが必要ですが、保証会社を利用する場合にはこれらが不要になり、借りる側にとっても契約手続きをかなりスピーディーに完結できるというメリットがあります。
保証会社では主に収入や過去の金銭トラブルについての審査がメインだったのに対し、大家さん側の入居審査では
- どんな仕事をしているのか
- どんな家族構成なのか
- 転居理由は何なのか
といったどんな人が入居を希望しているのかという点を見られます。
過去に同じ大家さん(管理会社)のアパートでトラブルを起こした人や過去に大きなトラブルを起こした入居者と同じタイプの人だった場合にはこちらの審査も厳しいものになります。
例えば、夕方に仕事に出て夜中に家に帰ってくるという生活サイクルの方と他の部屋の入居者の間で過去にトラブルが起き、大家さんが「あの時は大変だった」と感じていた場合には生活サイクルがあまりに違う人の入居に消極的になってしまったりします。
不動産屋による賃貸借契約書の作成
入居審査を無事に通過することができれば、不動産屋で賃貸借契約書類の作成が始まります。
このときに契約時までに準備しておく書類等の説明がありますので、不備のないように余裕を持って準備するようにしましょう。
仕事の都合で平日になかなか住民票を取りにいけない等の事情がある場合には早めに相談しておくことでトラブルは回避できます。
賃貸契約書への署名捺印
賃貸契約書類が出来上がれば不動産屋へ行って契約手続きとなります。
契約前に宅地建物取引士という不動産取引の国家資格を持った者から重要事項説明を受け、契約内容に問題がなければ署名捺印をしていくことになります。
この重要事項説明というのは必ず宅地建物取引士がしなくてはならず、資格を持たない者が説明をしたりすれば法律違反となります。
(重要事項の説明等)第三十五条 宅地建物取引業者は、宅地若しくは建物の売買、交換若しくは貸借の相手方若しくは代理を依頼した者又は宅地建物取引業者が行う媒介に係る売買、交換若しくは貸借の各当事者(以下「宅地建物取引業者の相手方等」という。)に対して、その者が取得し、又は借りようとしている宅地又は建物に関し、その売買、交換又は貸借の契約が成立するまでの間に、宅地建物取引士をして、少なくとも次に掲げる事項について、これらの事項を記載した書面(第五号において図面を必要とするときは、図面)を交付して説明をさせなければならない。
「忙しかった」や「体調不良で休んでいる」といった言い訳は通用せず、宅地建物取引士がいるときに説明させる義務が不動産屋にはありますので、資格証を提示せずに重要事項説明が始まった場合には後々のトラブルを回避するためにも宅地建物取引士から説明をしてもらえるよう申し出ましょう。
初期費用の支払い
敷金や礼金等の費用と契約書類を不動産屋が管理会社へ届けないと入居用の鍵を準備してもらえませんので、契約手続きと合わせて初期費用の支払いを済ませます。
もしも遠方への引っ越しで鍵を受け取る予定の日にしか現地へ行けないような場合には書類の郵送と費用の振り込みで対応してもらえるかどうか、郵送でやり取りしている時間がないような場合には事前に入居用の鍵を準備しておいてもらえるかどうかについて早めに確認しておきましょう。
鍵の受け取り
契約手続きが完了すれば契約開始日を待って、鍵を受け取ることができます。
鍵の受け取りの際には以下の3点を確認しておきましょう。
- 受け取った鍵が原本キーかコピーキーか(コピーキーから複製キーは作成しづらいため)
- 特殊な鍵の場合は複製キーの依頼方法や金額
- 鍵をなくしてしまったときのペナルティ(交換費用の金額等)
本来であれば契約開始日(家賃が発生する日)の鍵の受け取りですが、大家さんによっては室内の入居前掃除や防虫剤散布(バルサン等)のために少し早めに鍵を預けてくれる場合もありますので、希望があれば事前に相談しておくといいでしょう。
ただし、アパートを借りる際に加入する火災保険が契約開始日からとなっていることが多いので、契約開始日前に住み始めたり貴重品を室内へ持ち込むのは厳禁です。
まとめ
賃貸契約をするためは事前に以下のものを準備しておきましょう。
- 身分証(運転免許証・健康保険証等)
- 認め印
- 収入証明書(給料明細・源泉徴収票等)
- 住民票
- 車検証(駐車場を借りる場合)
管理会社や大家さんによっては連帯保証人の実印押印や印鑑証明書の提出を求められることもありますので、気に入った物件が見つかった際には追加書類等についてよく確認しておきましょう。
賃貸契約手続きの一連の流れについて大体のイメージはできたでしょうか。
- 部屋の入居申し込み
- 保証会社(大家さん)による入居審査
- 不動産屋による賃貸借契約書の作成
- 賃貸契約書への署名捺印
- 初期費用の支払い
- 鍵の受け取り
ほぼこの流れで手続きは進んでいきますので、今どの手続きをしているのか、次にどんなことをしないといけないのかを確認しながら進めていくことが大事です。
手続きを進める中でわからないことが出てきた場合には放置せず、必ず納得できるまで説明してもらい後々大きなトラブルへと発展しないようにすることが大切です。
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