一言で『引っ越し費用』と言っても色々なものがあります。
引っ越し後にそれらをトータルで見たときに想定していたよりも遥かに高額になってしまっていた・・・なんて失敗もよく聞く話です。
どんなものにどれぐらいのお金がかかり、どこの費用をどうやって節約していくのかを事前に知ったうえで計画的に行動しなくては想定予算をオーバーしてから慌ててしまうことになりかねません。
まずは無計画な引っ越しが一番お金がかかるということを知っておきましょう。
- 引っ越しってこんなにお金がいるの?
- どんなことにお金がかかっているんだろう?
- 騙されてないかな?
- 少しでも引っ越しにかかる費用を安くする方法ってないの?
上記のようなお悩みが一つでも当てはまる方には役立つ内容となっていますのでぜひ最後まで読んでみてください。
本記事を読むメリット
- 引っ越しにかかる費用が理解できる
- 引っ越しにかかる無駄な出費を省ける
- 想定していた予算内で引っ越しができる

引っ越しには決して安くないお金がかかります。
かかる費用をできるだけ抑えとするなら隠されている節約ポイントをきちんと知ることが第一歩です。
不動産屋にしろ、引っ越し業者にしろ、向こうは向こうで会社の利益を上げようとしているので『削れるはずの追加オプションをまるで削れないオプションであるかのように見せている』ことがあります。
『〇〇を知らない』というだけで数万円のお金を失うことにもなりかねません。
相手は必死に営業努力をしてくるので、こちらも徹底的な節約努力で対抗していきましょう!
引っ越しにかかる3大費用とは?
引っ越し費用として大部分を占めるのは次の3つの費用です。
- マンションを契約する際の初期費用
- 引っ越し業者に荷物を運んでもらう運送費
- 解約するマンション退去時の原状回復費用
これらにかかる費用をいかに上手く節約することができるかで、トータルのお得度が段違いになってきます。
それぞれの節約方法について詳しくみていきましょう。
1、マンションを契約する際の初期費用
賃貸マンションを借りるために必要になる初期費用の内訳は大きく分けて次の8つです。
- 敷金
- 礼金
- 前払い家賃
- 仲介手数料
- 火災保険
- 保証会社保証料
- 鍵交換費用
- 退去時クリーニング費用
この中で6〜8に関しては管理会社ごとに一律で決まっていることも多く、減額してもらえる可能性も低いです。
狙い目としては1〜5の費用です。
敷金と礼金の減額交渉をする
1と2の敷金と礼金については新築でなければ値引き交渉に応じてもらえる物件も多いので積極的に交渉するべきです。
「この部屋を前向きに考えたいんですけど敷金と礼金って安くなりませんか?」
具体的な交渉方法としてはこれだけで、この一言を言えるかどうかで数万円の違いが出てきます。
敷金と礼金の値引き交渉がうまく通れば初期費用からダイレクトにマイナスできるので節約効果はかなりのものです。
前払い家賃を安くする工夫(フリーレント)
3の前払い家賃については原則1ヶ月分ほどを先払いすることになりますが、その際に前払い家賃を安くする工夫としてフリーレントの交渉というものがあります。
フリーレントとは、本来であれば契約開始日(鍵をもらえる日)から家賃がかかるものを家賃がかかり始める日だけを後ろへバックさせるという借りる側にとって非常に都合のいいものです。
カギをもらった日から実際に家賃がかかり始める日までは借りた部屋を実質無料で利用できることになるので、この期間を多くもらえればもらえるほどお得度は上がっていきます。
フリーレントは基本的にこちらから交渉を持ちかけないともらえないので、
「この部屋で1ヶ月ぐらいのフリーレントってつけてもらえないですか?」
と遠慮せずに聞いてみてください。
半月分でももらえればかなりラッキーです。
正規の仲介手数料を知らないと損をする
4の仲介手数料は不動産屋の儲けになるので値引き交渉はなかなか難しいです。
ですが、そもそも請求されている仲介手数料の金額は法律で定められた枠内におさまっているのでしょうか?
不動産屋が住居の賃貸仲介をする場合には原則家賃の55%(家賃の0.5ヶ月分+消費税)までしか不動産屋は受け取ってはいけないという法律があります。
ただし、この法律の規定には抜け穴がありまして、借りる側が家賃の110%(家賃の1ヶ月分+消費税)まで支払っていいと同意をした場合は不動産会社が家賃の110%の仲介手数料を受け取っても法律違反にはならないというものです。
正規の仲介手数料よりも多く支払うことに同意した覚えもないのに家賃1ヶ月分を当然のように請求されるということは実際の現場ではよくあります。
具体的には、
不動産会社:仲介手数料は家賃の1ヶ月分と消費税になります
あなた:わかりました
こういった会話をすることで同意を得たと主張されてしまうわけです。
仲介手数料が家賃1ヶ月分と言われたとき、もしくは仲介手数料が家賃1ヶ月と記載されて費用明細書を受け取ったときに
「住居を借りるときの正規の仲介手数料って0.5ヶ月分が上限ですよね?」
と言えることで家賃半月分の無駄払いを無くすことができます。
こういったことは不動産屋側からは絶対に教えてくれないので、しっかりと覚えておくことが大切です。
身の丈にあった火災保険に変更する
不動産屋で扱っている火災保険は一定の割合で不動産屋へもバックがあるので、少しでも高い火災保険に入ってもらおうと高いプランを薦められることになります。
一人暮らしなのに家財保証が500万円以上ついていたり、よくわからないオプションがついていたりするのでしっかり内容を確認しましょう。
「この火災保険のプラン変更ってできますか?」
実際に室内に置く予定の家財の金額を大まかに想定して家財保証が100万円で足りるのであれば自分にあったプランに変更してもらいましょう。
これだけで年間数千円が浮いてきます。
隠された節約ポイント
これまで説明した8つの費用以外のものが費用明細に記載されているなら必須なのか任意なのかをきちんと確認しましょう。
- 抗菌消臭
- 小型消火器
- 24時間駆けつけサービス
これらはシレッと明細に書かれていることがあるので任意で不要ならどんどん削っていきましょう。
2、引っ越し業者に荷物を運んでもらう運送費
引っ越し業者に荷物を運んでもらう運送費用には定価というものがありませんので、引っ越し業者に出してもらった見積りが安いのか高いのかを正確に判断するのは非常に難しくなってきます。
これを判断するためには複数社で相見積もりを取って内容を比較するしか方法はありません。
引っ越し業者の営業さんに「一番いいお客さんってどんな人?」と質問したことがありますが「自分の会社だけでしか見積りを取らない人」と即答されたことがあります。
これは
- 少々高くても値切られない
- 契約してくれる可能性が高い
からだそうです。
引っ越し業者にするといいカモなのでしょう・・・。
複数社で相見積もりをとることで引っ越し業者同士で勝手に価格を競ってくれますし「A社よりも安くしてもらえないか?」とより具体的な値引き交渉ができるので、複数社の見積もりが手元にあるというのは非常に便利です。
交渉した結果の価格面やそこまでの接客対応で満足できる引っ越し業者を選ぶのが最適です。
シーズンや日程によっては一度目に出してもらった見積りの半額程度まで運送費用を抑えることができたりもしますので、複数社での相見積もりは必ずやりましょう。
一社ずつ調べながら見積もり依頼をするのもいいですが、時間がない方には無料で利用できる一括見積もりサービスがおすすめです。
料金比較、サービス比較、接客対応比較を複数社まとめてすることができますし、エリアによってはノーマークのお宝業者が見つかることもあります。
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引越し屋
3、解約するマンション退去時の原状回復費用
新しい部屋へ荷物を運び込んだ後にもう一仕事残っています。
今まで住んでいた部屋の清算です。
過去には「数十万円の請求書が大家さんから届いた!」なんて話もよくありましたが、最近では国土交通省が定めた原状回復のガイドラインを参考に清算が行われることも多くなったので、借主が負担する退去時の原状回復費用は比較的軽くなりました。
ただ油断していると、本来払う必要のないはずの費用を請求されていたなんてことにもなりかねません。
経験上、特によく問題になるのは畳と壁クロスです。

・退去時には畳を新しいのに変えてもらわないと困るよ。
・壁クロスが黄ばんでいるから張り替え代を負担してもらわないとダメだよ。
歴戦の大家さんや管理会社は当然のようにサラッとこんなことを言ってきますが、ガイドライン上は畳と壁クロスの原状回復費用の負担については以下のような扱いになっています。
- 畳は消耗品扱いなので表替え費用は原則大家さんの負担
- 壁クロスは7年ほどでほぼ価値がなくなるので7年以上住んでいた場合には貼り替え費用は原則大家さんの負担。
大家さんや管理会社も請求してみて支払ってもらえたらラッキーという感じで上手く請求に混ぜ込んでくる場合もありますので、原状回復費用の請求書は項目もしっかりと確認するようにしましょう。
こういったことを少し気をつけるだけで無駄な出費を大幅に省くことができます。
何にお金を使うのかが重要
引っ越しには先ほど見てきた3大費用以外にもお金はかかります。
新調する家具や家電、カーテンや小物まで考えればキリがないほどですが、3大費用が高額になればなるほどこれらに使えるお金が少なくなってしまいます。
そして新生活を送るにあたって快適な生活をもたらしてくれるのは絶対的に新しい家具や家電の方なので、これらにより多くのお金を使うべきです。
引っ越しはどこの費用を抑えて、どこにお金を使いたいのかを事前に考えて計画的に行動していく必要があります。
まとめ:知識があれば引っ越し費用を安くできる
引っ越しにかかる費用を節約するポイントはこの3つです。
- マンションを契約する際の初期費用
- 引っ越し業者に荷物を運んでもらう運送費
- 解約するマンション退去時の原状回復費用
これらのどこでどういったお金がかかって、どうすれば無駄な出費を省くことができるのかを知ることでかかる費用を大幅に節約することができます。
『〇〇を知らなかった』というだけで何万円も損をしてしまうようなことのないように、ココにある知識を引っ越しのシーンではどんどん活用していきましょう!
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