友達が友人同士でルームシェアをしようとして入居審査を落とされたらしいけど、ルームシェアをする場合の入居審査って通常の入居審査とは違うの?
ルームシェアは一人暮らしに比べて一人当たりの月々の支払い金額を抑えることができるのというメリットがあるけど、家族以外の人と複数で住むことになるから大家さん受けもあまり良くないんだ。
実際に騒音トラブルや部屋が溜まり場になってしまったなんてこともよく聞くからね。
この記事でわかること!
・ルームシェアが大家さんに嫌われる理由
・ルームシェアで入居審査をパスするコツ
ルームシェアと同居・同棲の違いって?
ルームシェア・同居・同棲は言葉が似てますし、複数人で一緒に住むという点では同じです。
この3つの使い分けはどのような関係性の人と一緒に住むのかで変わります。
ルームシェアは友人や会社の同僚などの家族以外の人と一緒に住むときに使われ、同居は家族や親族と一緒に住むときに使われるので、3人以上の複数で一緒に住むこともあります。
同棲は恋人同士で一緒に住むときに使われるので人数は必ず2人です。
賃貸の入居審査の通りやすさだと
同居 > 同棲 > ルームシェア
の順で、ルームシェアが一番大家さん受けが悪いです。
ルームシェアが大家さんに嫌われる理由
大家さんがルームシェアを嫌うのは主に以下のような理由があります。
- 騒音トラブルが起こりやすい
- 家賃滞納・短期解約のリスクがある
- 契約者の責任感に不安がある
- 保証会社の審査に通りづらい
1、騒音トラブルが起こりやすい
ルームシェアではご近所との騒音トラブルが起こりやすくなります。
というのも、ルームシェアをするとなると仲のいい友人同士であることが多く、ついつい調子に乗って騒いでしまうことが多いからです。
外で仕事をして疲れたから家に帰ったらのんびりするぞ〜!
こんな風に思っているのに隣の部屋で夜中まで騒がれてしまうなんてたまったものではありません。
即クレームになります。
友人同士が2人、3人と集まって過ごすわけですから楽しいのもわかりますが、さらに友達を呼んで騒いだり溜まり場になってしまうと困りますし、近隣から多くのクレームが来てしまうと大家さん自身の手間が大幅に増えてしまうことになるのでルームシェアには消極的な大家さんが多いです。
2、家賃滞納・短期解約のリスクがある
ルームシェアでは複数の仲のいい友人同士がお金を出し合って一緒に住むことになりますが、もしも仲違いで誰か1人でも欠けてしまうことがあれば毎月の支払いが急に困難になってしまいます。
当初3人で出し合っていたものが急に2人で出し合うことになると一人当たりの負担が一気に増えてしまうので家賃滞納のリスク、支払いができないことによる短期解約のリスクが上がります。
「一緒に住むのが嫌になれば出て行けばいいんだ」と簡単に思うかもしれませんが、実はそんなに簡単な話でもないんです。
3、契約者の責任感に不安がある
ルームシェアをする場合の賃貸契約は一緒に住む人の中から代表者を決め、その代表者が契約手続きをします。
契約上は代表者する契約者が全責任を負うことになりますが、契約者本人はあくまでもルームシェアをするメンバーの一人という感覚でいることが多いため責任感が見られないこともよくあります。
他のメンバーが原因になって起こっているトラブルに対する責任まで全て持つとなるとなかなか受け入れづらいという側面は理解できますが、家賃滞納による督促や近隣からのクレームは当然契約者の元に来ますし、契約者として問題を解決するように行動する義務があるということを契約前にしっかりと認識しないといけません。
仲違いから代表していた契約者が部屋を出て行くということも考えられますし、ルームシェアをするとなったときに契約者がどこまで責任を負ってくれるのかということに不安がある大家さんがかなり多いです。
4、保証会社の審査に通りづらい
ルームシェアは少額の家賃を数人で出し合うことで、家賃が高くて部屋数の多い物件を借りられるところにメリットがあります。
一人暮らしをするよりもグレードの高い物件に安い家賃負担で住むことができるのですが、そもそも一人では払えないような家賃のところを数人でお金を出し合って借りるわけなので、代表する契約者が保証会社の審査を受ける際に収入に対して家賃が高すぎると判断されてしまうので保証会社の審査に通りづらくなります。
保証会社が審査をするのは代表の契約者だけなので、一緒に住む人に収入があったとしても審査結果にはあまり影響はありません。
あくまでも代表の契約者が家賃を払っていけるのかが重要です。
入居審査をパスするためのコツ
ルームシェアで部屋探しをする前に次の5つのポイントをしっかり意識しておきましょう。
漠然と探すよりも候補の物件が絞りやすくなります。
- 高すぎる家賃のところは避ける
- お金や退去に関する取り決めを事前にしておく
- 身内の連帯保証人をつける
- 入居予定の全員で内見する
- ルームシェア歓迎の管理会社のところを探す
1、高すぎる家賃のところは避ける
入居審査を無事にパスするには家賃が高すぎる物件は避けて、支払いに無理のない物件を探すべきです。
代表する契約者の手取り月収の3分の1程度の家賃の物件を探さないと入居審査で落とされてしまうので、ルームシェアをするメンバーの中で他に収入の多い人がいるのであれば契約する代表者を交代することも考えないといけません。
2、お金や退去に関する取り決めを事前にしておく
勢いだけでルームシェアをしようとしている人は大家さん受けが特に悪いです。
計画的にルームシェアをしようとしているということをアピールしておく必要があります。
ルームシェアで部屋を借りる前には少なくとも次の5つのことについてしっかりと取り決めをしておかないと後々トラブルに発展してしまうということを覚えておきましょう。
- 初期費用の負担について
- 毎月のお金の支払いについて
- 部屋の利用について
- 誰かが退去する場合の負担について
- 解約時の原状回復費用の負担について
もしも一人が急に出て行くとなると残された方はたまったものじゃなく、毎月の家賃の支払いもそうですが、解約時にはすでに出て行った人が汚したり壊したりした箇所の原状回復費用まで負わされかねません。
3、身内の連帯保証人をつける
連帯保証人が必要な場合には必ず身内の人になってもらいましょう。
ルームシェアの契約の場合で連帯保証人が友人や会社の同僚で大家さんが納得してくれないので、ほぼ100%入居審査は通りません。
大家さんによっては代表の契約者の身内の人と一緒に住む人の身内の人の2名の連帯保証人を求められることもあるので、連帯保証人になってもらう予定の人には事前に説明して承諾をもらっておきましょう。
4、入居予定の全員で内見する
ルームシェアをする場合には入居する予定の全員で内見するべきです。
家族で住む場合と違って他人同士が一緒に住むことになるので、大家さん側からするとどんな人が住むのかという情報が少なすぎて入居には消極的になりがちです。
しかも内見時の人柄や態度は不動産屋を通して大家さんにも伝わります。
大家さんは人柄や態度、近隣の住人とトラブルを起こさないかという点を重視することが多いので、内見時はできるだけきっちりした格好で、しっかりとした対応をすることが大事です。
ルームシェア歓迎の管理会社のところを探す
大家さんが入居管理を管理会社に任せている場合、クレーム処理や家賃滞納の督促、解約時の清算業務を大家さんがする必要はないので、管理会社さえ良ければ入居審査はOKというところも多いです。
管理会社がルームシェア大歓迎というスタンスであれば、ハードルは保証会社の審査だけになるので比較的に通りやすくなります。
そういった管理会社を探すには不動産屋で聞くのが一番の近道です。
まとめ:ルームシェアは計画的に
仲のいい友達と盛り上がって「一緒に住もうぜ!」って話になってしまったとしても勢いでルームシェアをしようとせずに、しっかり計画を立てて実行に移しましょう。
一般的な大家さんはカップルの同棲は歓迎してくれても友人同士のルームシェアとなると一気に消極的になります。
なぜ大家さんがルームシェアを嫌うのかをしっかり知った上で部屋探しを始めることで入居審査を無事にパスする確率を上げていきましょう。
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