「ペットを飼いたい!でもなかなか飼育可能な部屋が見つからない」
こんな風にペット飼育物件を探すのに苦労している方も多いはず。
実際にペットを飼育できる物件というのは全体の1割にも満たないほどの少なさです。
部屋で飼いたいと考える人は増えているものの、なかなか飼育可能物件は増えてくれないのでいつまで経っても選択肢が増えずに部屋探しが難航してしまいがち。
ただ、運よくペットが飼育できる部屋が見つかったとしても飛びついてしまうのは非常に危険です。
後々のリスクを考慮して慎重に検討する必要があります。
この記事ではペットを飼育できる物件が少ない理由と借りる際に事前に確認しておくべきことについて書いていきます。
後々のトラブルを避けるためにも最後まで読んで実践していただければと思います。
ペットを飼育できる物件が増えない理由
ペットを飼える物件はまだまだ圧倒的に少なく、通常の部屋探しに比べると難易度は格段に上がります。
そんなペットを飼育できる物件がなかなか増えてくれない理由は大きく分けて3つ。
- 大家さんがクレームに対応できない
- すでに入居している人の承諾が得られない
- 部屋が傷むのが早い
大家さんがクレームに対応できない
- 鳴き声
- ニオイ
- ゴミ
ペットを飼育できるアパートでは色々なクレームが大家さんに入ります。
仮に全ての部屋で犬を飼っていたとしても、飼っているペットの種類(犬種)はそれぞれ違いますし、飼い主の在宅時間なんかも部屋によってバラバラなので仕方のないことですが、大家さんは他の入居者や近隣の住民からのクレームに対応し続けなくてはなりません。
建築当初からペットの飼育を予定している場合はいいですが、途中からペットが飼育できるアパートへと方向転換する場合にはこの点がまず大きなハードルとなります。
確実に増えるクレーム対応を考えて大家さんが諦めてしまうことも少なくありません。
すでに入居している人の承諾が得られない
元々はペット飼育不可だった物件を後からペット飼育可能にしたいと考える大家さんもいますが、ペット飼育が不可だったころに契約している入居者達の同意をもらうのは非常に難しいです。
「ペットアレルギーだから」
「ペット飼育不可で静かそうだったから契約したのに」
一人にでもこんなこと言われてしまうと大家さんも強気には出られないですからね。
部屋が傷むのが早い
室内でペットを飼わない状態と室内でペットを飼う場合では、ペットを飼う場合の方が圧倒的に部屋の傷みが早くなります。
部屋が傷みやすくなるということはそれだけ大家さんの負担するリフォーム費用が増えてしまうことにつながっていきます。
入居者がペットに対してどういう躾をして、どれだけ綺麗に使ってもらえるのかは事前に知ることはできません。
心配性な大家さんになればなるほど余計なリスクは負いたくないので、ペット飼育を認めてもらいづらくなってしまいます。
ペット飼育可能な物件を借りる際に必須の確認事項
ペットを飼育できる物件は少ないですが、たとえ運よく物件が見つかったからといって飛びついてはいけません。
後々のトラブルを回避するためにも最低限のことはきっちりと確認しておく必要があります。
大家さんや不動産屋に最低限確認しておきたいのはこの3つです。
- ペットは何匹まで飼えるのか?
- 隣接の部屋にペットを飼っていない入居者はいるのか?
- 解約時の原状回復費用についてトラブルが多い大家さんではないか?
ペットは何匹まで飼えるのか?
ペットを飼えるアパートでも原則1匹のみとしているところがほとんどで、仮に入居時に1匹だけであったとしても入居途中で増やしてしまうと多頭飼い(2匹以上の飼育)で契約違反とされることもあるので要注意です。
もし事前に2匹以上の飼育が決まっている場合にはできるだけ早めに大家さんに伝えて承諾をもらっておきましょう。
隣接の部屋にペットを飼っていない入居者はいるのか?
ペットを飼えるアパートだからって全室の入居者がペットを飼っているとは限りません。
むしろトラブルが起こりやすいのは隣接の部屋がペットを飼っていない場合です。
お隣同士でペットを飼育しているのなら鳴き声や騒音等についてもお互い様なところがありますが、隣接の部屋がペットを飼育していないとなると話は別です。
かなり音に気を使って生活しなくてはならなくなりますので、隣接の部屋でペットを飼ってない部屋があるのか、また前入居者が退室した理由が騒音トラブル等ではないかについては必ず契約前に確認しておきましょう。
解約時の原状回復費用についてトラブルが多い大家さんではないか?
ペットを部屋で飼っていた場合、退去時にかかる原状回復費用はペットを飼わない場合に比べてかなり高額になる傾向にあります。
その原状回復費用の負担割合については非常にトラブルが起こりやすいので注意が必要です。
原状回復費用の負担割合についてのトラブルは不動産屋が情報を持っていることも多いので、その大家さんが過去に原状回復費用等のトラブルを頻繁に起こしていないかどうかについても必ず契約前に確認しておきましょう。
仲介件数が多い不動産屋ほど、トラブル時に「こんな理不尽な請求をされたんだけどコレぐらい負担するのが普通なの?」といった問い合わせや相談が多く入るためそういった情報も多く持っています。
原状回復費用について過去に頻繁に入居者とトラブルを起こしているような大家さんはできる限り避けるようにしましょう。
まとめ
大家さん自身がペット飼育に関してかなり理解のある場合を除いて、ペット飼育物件はなかなか増えてくれません。
- 大家さんがクレームに対応できない
- すでに入居している人の承諾が得られない
- 部屋が傷むのが早い
これらのハードルを乗り越えてもらわないと物件の選択肢が増えないので、ペットが飼える物件探しが難航する時代はまだしばらく続きそうです。
そんな中でペットを飼えるアパートが運よく見つかったからといって絶対に飛びついてはいけません。
後々のトラブルを避けるためにも最低限、次の3点は確認してから契約を進めるようにしましょう。
- ペットは何匹まで飼えるのか?
- 隣接の部屋にペットを飼っていない入居者はいるのか?
- 解約時の原状回復費用についてトラブルが多い大家さんではないか?
ペットを飼育しているとトラブルリスクは上がります。
これらの確認を実践していただくだけで大きなトラブルは回避できますので、よく検討して物件を選択するようにしてください。
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