今住んでいるマンションはすごく気に入っているから引っ越しはしたくないけど、最近空室になった上層階の部屋が気になる。
そのまま部屋だけ移ることってできないんだろうか?
住み慣れたマンションって離れづらいんだよね。
角部屋だったり少し広い部屋だったり、今住んでいる部屋よりも条件がいい部屋が空き部屋になると「部屋を移動したいなぁ」と思ってしまうけど、色々と障害があって簡単にはいかないんだ。
この記事を読んでわかること
- 同じマンション内での引っ越しができるのか?
- 同じマンション内で引っ越しをする場合にかかる費用
- 同じマンション内での引っ越しの注意点とメリット
一般的に引っ越しというと今住んでいるマンションとは別のマンションへと引っ越すことをイメージすると思いますが、中には今住んでいるマンション内の違う部屋に移りたいというニーズもあります。
ただ、すでに住んでいるマンションだから手間や費用がかからないと考えているなら要注意です!
手続きが簡単そうに見えて意外と手間もお金もかかってしまいます。
この記事では同じマンション内で別の部屋へ引っ越すことができるのか、また部屋を移る際にはどんな手続きが必要になるのかという点ついてお話ししていきたいと思います。
同じマンション内で引っ越しがしたくなる3つのケース
そもそも同じマンション内の違う部屋に引っ越ししたくなる理由は主に次の3つのどれかに当てはあるはずです。
- 今よりも条件のいい部屋に移りたい
- 今よりも条件の合う部屋に移りたい
- 今の部屋に不具合がある
今よりも条件のいい部屋に移りたい
住環境には不満はないが、
- 部屋数が多い部屋に移りたい
- 上層階の日当たりがいい部屋に移りたい
- 角部屋に移りたい
などの希望があって今の部屋から引っ越したい場合です。
今よりも条件の合う部屋に移りたい
こちらも住環境に不満はないが、
- 子供が独立したので部屋数が少ない部屋に移りたい
- 家賃を少しでも下げたいので下層階の部屋に移りたい
などの理由で今の部屋から引っ越したい場合です。
今の部屋に不具合がある
マンション自体に不満はないが、
- 隣の部屋に迷惑な人が住んでいる
- 全く日光が当たらない
などの理由で別の部屋に移りたい場合です。
同じマンション内で引っ越しをする場合に必要になる2つの手続き
たとえ同じマンショ内での引っ越しであってもただ荷物を移すだけというわけにはいきません。
今の部屋の契約と新しい部屋の契約について2つの手続きが必要になります。
- 今借りている部屋の解約と原状回復
- 新しく借りる部屋の賃貸借契約
今借りている部屋の解約と原状回復
今住んでいる部屋は大家さんとの間で賃貸借契約を結んで借りています。
新しい部屋へ引っ越すためには今の賃貸借契約を終了させるために解約の申し入れ(通常は一ヶ月前までに行う)が必要です。
そして退去時には借りていた部屋の原状回復と敷金の清算をしないといけません。
新しく借りる部屋の賃貸借契約
今住んでいる部屋を借りるときに支払った敷金や礼金、その他諸費用(ハウスクリーニング費用や鍵交換費用等)については、あくまでも今の部屋を借りるときのもので、支払っている敷金や礼金等を新しく借りる部屋の分としてスライドさせることは当然できません。
基本的には保証会社の入居審査から全ての手続きを新規でやり直すことになります。
同じマンション内で部屋を借りる場合にかかる初期費用
新しく借りる部屋の初期費用については違うマンションであっても同じマンションであっても変わりませんが、すでに借りている人に有利になる割引きは一切ないのでしょうか?
大家さんと関係を築けている場合には安くしてもらえる可能性がある
すでに引っ越し先のマンションに住んでいる状況なので、今まで大家さんと良好な関係を築けているのであれば初期費用の内のいくつかの費用を安くしてもらえる可能性があります。
ただし、あまり強気に交渉してしまって大家さんに嫌われてしまうと意味がないので、あくまでもお願いベースであることを意識してこれまで築いてきた大家さんとの関係を壊さないようにすることが大切です。
具体的にどのような費用を安くしてもらえる可能性があるのかを見ていきましょう。
敷金
敷金は万が一家賃の滞納があったり、原状回復費用で借主負担が出た時の担保となるお金なので、今までの家賃の支払い実績や大家さんとの付き合いで信用を得ることができていれば値引きをしてもらえる可能性は十分にあります。
礼金
礼金は契約時に支払うお金で契約を解約する場合であっても返金されないお金です。
通常であれば大家さんとしても値下げはしたくないところですが、部屋を借りてもらうのが2回目になりますので、こちらも多少の値下げは期待できます。
前払い家賃
通常の賃貸であれば新しい部屋を先に借りてから荷物を移し、住んでいた部屋の荷物を全て出し終えてから解約という形になるので、引っ越しで荷物を移している期間の家賃はどうしても被ってしまいます。
新しく借りる部屋の日割り家賃を支払うことでダブル家賃の状態になっているわけですが、同じ大家さんの同じマンションへの引っ越しであればそのあたりの融通が効きやすくなり、フリーレントによる日割り家賃のサービス等でダブル家賃を回避できる可能性があります。
保証会社費用
保証会社との契約はマンションを借りる際の必須条件となっているところが多く、大家さんが家賃を支払ってもらえない状態を避けるためには仕方がないものですが、家賃の支払い実績があり、大家さんの信用を得られている場合であれば例外として連帯保証人契約が認めれることがあります。
親御さんに連帯保証人になってもらうことで必要書類や手間は増える代わりに大幅に費用を抑えることができます。
しかし今まで家賃を滞納なく支払っていたとしても、これからも間違いなく支払い続けられる確証はないので、将来のリスクを考慮して断られる可能性もあるということを覚えておきましょう。
分譲マンションの賃貸の場合には割引は一切ない
分譲マンションの部屋を賃貸で借りている場合、それぞれの部屋ごとに所有者(貸主)が違います。
そのため同じマンション内での引っ越しだとしても、今住んでいる部屋の大家さんとの関係は次の部屋の契約に全く影響がなく、新規で賃貸借契約を結ぶにあたっての初期費用について割引きは一切ありません。
大東建託の賃貸マンションや賃貸アパート内で引っ越す場合には仲介手数料を安くできる可能性があります。
それは大東建託の株主優待券(仲介手数料無料券)を使う方法です。
実は大東建託の株主でなくとも、フリマアプリ(メルカリ等)で株主優待券が500〜2,000円程度で売られていることがあるので、数万円はかかるはずの大東建託の仲介手数料が実質2,000円程度の負担に抑えられることになります。
同じマンション内で引っ越しをする際の注意点
同じマンション内で引っ越しをする際に注意しておくべき点が2点あります。
- 別のマンションへ引っ越しをするのと同じぐらいの初期費用がかかる
- 同じマンション内でも住所変更の手続きは必要
別のマンションへ引っ越しをするのと同じぐらいの初期費用がかかる
同じマンション内での引っ越しだから部屋の荷物を移すだけで、安く引っ越せそうと軽く考えている方もいるかもしれませんが
- 今住んでいる部屋の原状回復費用
- 新しく住む部屋の初期費用
が当然にかかりますので、原状回復費用や敷金礼金等を考えると数十万円の出費になります。
結局それだけの費用がかかるなら心機一転、新しい地域へ引っ越そうというのも選択肢の一つです。
同じマンション内でも住所変更の手続きは必要
同じマンション内での引っ越しであっても部屋号室が変わるので、役所や郵便局、登録しているネットショップ等の住所変更手続きが必要になります。
たとえ隣の部屋に移っただけであっても面倒な住所変更の手間は変わりません。
同じマンション内で引っ越しをするメリット
費用も住所変更の手間もかかるにも関わらず同じマンション内で引っ越しをしようとするのには次のようなメリットがあります。
- 慣れたルーティンを変える必要がない
- 引っ越し費用が安くなる
- 契約時の初期費用が安くなる可能性がある
慣れたルーティンを変える必要がない
同じ建物内で部屋を変わるだけなので
- 通勤経路や通勤時間
- ゴミ出しの日程や場所
- 自治会活動
- ご近所付き合い
は変わらず、これまでと同じ慣れ親しんだルーティンで生活することができます。
たとえばマンションから会社までの通勤経路が変わってしまって混み合う時間が読めなかったりする中でゴミ出しの場所や時間まで違ってくるとなると朝からかなりバタバタすることになります。
慣れたルーティンを変える必要がないというのは重要なメリットの一つです。
引っ越し費用が安くなる
同じマンション内での引っ越しでは階数やエレベーターからの距離は違ったとしても基本的には自分たちで荷物を運ぶことができます。
冷蔵庫や洗濯機、エアコンや大きなタンスなどの大型家電や家具の移動だけを引っ越し業者に依頼するとしてもトラックへの積みこみや荷下ろし、別のマンションへの移動時間が必要ないので費用はかなり抑えられます。
一社だけの見積もりだと足元を見られかねないので、複数の会社で一括見積もりを取る必要があるのは通常の引っ越しと同じです。
契約時の初期費用が安くなる可能性がある
- マンション一棟を一人の大家さんが所有している場合
- マンション一棟を不動産会社(不動産管理会社)が所有している場合
には同じマンション内の部屋を新規で契約する際に多少の融通をきかせてくれることがあり、別のマンションを契約するよりも初期費用を安くしてもらえる可能性があります。
これらは大家さんが変わらないというのが前提なので、分譲マンションの賃貸のように今借りている部屋と新しく借りる部屋の大家さんが変わってしまう場合には当然メリットは無くなってしまいます。
大家さん次第では断られてしまうこともある
同じマンション内で引っ越しをしようとした場合であっても
- 家賃の滞納で大家さんに迷惑をかけている
- 近隣住民との関係で大家さんに迷惑をかけている
- 保証会社の督促を頻繁に受けて入居審査が通らない
- 強気に交渉をしすぎて大家さんの印象が悪くなってしまっている
こういった理由で「他の人に入居してもらった方がいい」と大家さんに判断されてしまうと引っ越しを断られてしまうこともあります。
大家さんとの信頼関係や家賃の支払い実績が特に重要になるので日頃からその辺りにも注意しておきましょう。
まとめ
同じマンション内での引っ越しには、大家さんや管理会社と良好な関係を築いておくことが必須条件です。
大家さん的に毎月の家賃収入はあまり変わらないうえに退去立会いや敷金清算・退去後のリフォーム等の手間がかなり増えてしまうため、決して大歓迎というパターンではないものの、別のマンションへの引っ越しで空き部屋が増えるだけという状況を避けたいということから余程関係が悪くない限りは承諾してもらえる可能性は高いでしょう。
今借りている部屋を退去する際にも新しく部屋を借りる際にもまとまった費用はかかってしまうので、別のマンションへ引っ越す方がいいのか、それとも同じマンション内で引っ越す方がいいのかをしっかり検討することが大切です。
同じマンション内での引っ越しではトラックへの荷物の積み込みや荷下ろしがないので引っ越し業者にかかる費用が圧倒的に安くなります。
引っ越し業者のホームページを見ても「同じマンション内での引っ越し」について触れている会社は少ないですが、それは件数が少ないからわざわざ記載していないだけで相談すればほとんどの会社は受けてくれます。
ただ、その中でもどこの引っ越し業者が一番安く作業してくれるのかは通常の引っ越しと同じように一括見積もりを取って比較してみないとわかりません。
価格交渉次第では見積もり金額からさらに値下げしてもらえる可能性もあるので、一社だけ見積もりをとって引っ越し業者を決めてしまうなんてもったいないことはしないようにしましょう。
↓↓ 一番安い引っ越し業者を探すならココ ↓↓
引越し業者全国厳選40社!!
最大7社からスピード見積り!
お引越し屋★
コメント