今友達とルームシェアをしているんだけど、生活しているなかで気になることが色々出てきたからルームシェアを解消して部屋を出て行こうと思うんだ。
特に何も取り決めずにルームシェアを始めたからどう切り出していいのかわからない。
友達とモメずに上手く退去する方法を教えて欲しいんだけど・・・。
ルームシェアを始めるときに何の取り決めもしなかったの?
まずそこが失敗だね。
君が色々と気にし始めたのと同じように相手も色々と気にしながら我慢している可能性もあるし、いきなり自分だけが出て行くなんて話をしたら一気に不満が吹き出すからトラブルは不可避だよ。
自分のことだけじゃなく、相手のこともしっかり考えたうえで伝えるようにしようよ。
この記事でわかること!
・ルームシェアでよくあるトラブル
・ルームシェア解消で相手のために考えておくべきこと
・うまくルームシェアを解消するために気をつけること
計画性のないルームシェアはトラブルの元
ルームシェアは友達や会社の同僚などの家族以外の他人同士で一緒に住むことですが、住んでから始めて分かるそれぞれの生活スタイルやお金に関する考え方があります。
何のルールもなくいきなりルームシェアを始めてしまうと、住み始めてから他人の生活に口を出すことが多くなるのであまり長続きせずトラブルの元になってしまいます。
入居中に特に衝突多いのがこの3つです。
- 家賃の支払い遅れ
- 家事の負担
- 騒音
家賃の支払い遅れ
お金に関する考え方は人それぞれです。
そもそもルームシェアは住人それぞれがお金を出し合って毎月支払いをしていくものですので、家賃や光熱費の支払日にはお金を出せる状態にしているのが絶対条件です。
それにもかかわらず給料をもらえる日がそれぞれの支払日よりも遅いことを理由にしてお金を用意しなかったり、お金の支払いにルーズな性格で期日を守らなかったりすることがあると誰かが一時的にお金を立て替えることなる必要が出てきますし、もし支払いができなければ契約者が滞納者として扱われることになります。
お金に関する不満は大きなトラブルに発展しやすいので、支払い日よりも給料の支払い日があとになる場合には1つ前の給料を残しておいて支払いが遅れないように心がけるなどの調整や情報のすり合わせを入居前にしておかないといけません。
家事の負担
家事が得意な人や苦手な人がいますが、一緒に住む以上は「苦手だからやらない」というわけにはいきません。
きっちり分担を決めてそれぞれが責任を持ってやるべきですが、一人が家事をしなくなると他の誰かの負担が大きくなります。
それが続くといつかは不満が爆発してトラブルへと発展してしまいます。
「自分がやらない」ということは結局「誰か他の人にやらせよう」としているのと同じだということをしっかり認識しましょう。
騒音
ルームシェアをするからといって四六時中一緒にいるわけではありません。
当然自分の部屋で一人になって自由に過ごすこともありますし、部屋に人を呼ぶことだってあります。
ただ、自分だけの家ではないので夜中まで部屋で騒いで他の住人に迷惑をかけたりするのは絶対にNGです。
ルームシェア中に部屋でカラオケのように熱唱したり、同居人が家にいるのに好き勝手に楽器を演奏したりすると、いくら仲のいい友人同士であっても当然にトラブルになってしまいます。
禁止事項や禁止する時間帯をあらかじめ決めておくことも大切です。
一方的なルームシェア解消宣言は相手も巻き込むことになる
不満が溜まったからといって一方的にルームシェアの解消宣言をするのは自分勝手すぎます。
ルームシェアの解消は自分だけの問題ではなく当然に相手も巻き込んでしまうということを念頭に置いて考えるようにしましょう。
特にこれらのことは残される側ともよく相談が必要です。
- 残される方は継続して住み続けるのか
- 家賃の支払いはいつまでするのか
- 出て行く側が汚したり壊したりした箇所の原状回復はどうするのか
残される方は継続して住み続けるのか
1人がルームシェアを解消して部屋を出て行くとなると、残された人達だけで支払いを続けなくてはなりません。
2人で住んでいたなら負担額は2倍に、3人で住んでいたなら負担額は1.5倍になってしまうので、1人が出て行くことによって毎月の負担額がかなり増えてしまうがそれでもその部屋に住み続けるのかということについてはよく話し合いが必要です。
家賃の支払いはいつまでするのか
「自分が出て行きたいから今日までの分までしか家賃は払わない」なんて訳にはいきません。
残される側は毎月の負担額が一気に増えてしまうので
- いつまで住むのか
- いつまで家賃を負担するのか
をしっかり話し合って、残される側にも準備をする時間を与えてあげないといけません。
出て行く側が汚したり壊したりした箇所の原状回復はどうするのか
本来部屋を賃貸している間に汚したり壊したりした箇所については部屋の契約を解約するときに原状回復をする義務があります。
これはあくまでの部屋の契約を解約するときであって、ルームシェアをしている中の1人が出て行くときではありません。
ただ、出て行く側がどこをどれだけ汚したり壊したりしているのかを把握していなければ、部屋の解約時にすでに出て行った人の原状回復義務まで負わされてしまいます。
部屋を出て行って連絡がつかなくなってから「この壁に穴をあけたのはアイツなのに!なぜ俺たちが修理費用を負担しないといけないんだ!」と思っても遅いです。
出て行く前に取り決めをして責任の所在をはっきりとしておきましょう。
ルームシェアをうまく解消するために気をつけること
ルームシェアを解消したいと思ったタイミングではすでに同居人との関係がかなりギスギスしていることが多く、そんな状態からうまくルームシェアを解消するためにはスタート時点からどれだけ準備をしていたのかがポイントになります。
これは彼氏彼女ができて部屋を出て行きたくなった時も同じです。
もしもスタート時点で躓いてしまっているのであればかなり相手にも気を使って行動する必要があります。
- ルームシェアを始める前にしっかりルールを決めておく
- 一方が出て行くことになるのなら少なくとも3ヶ月以上前には伝える
- 契約更新のタイミングに合わせる
ルームシェアを始める前にしっかりルールを決めておく
仲のいい友達同士とはいえ、今まで別々で暮らしていた人と一緒に住むわけですから最低限のルール作りは必要です。
- お金のこと(家賃や公共料金の負担割合等)
- 家事のこと(誰がどのペースでどの家事を担当するのか等)
- 部屋の使い方についてのこと(楽器の演奏やお客さんを部屋に招くときの時間等)
- 退去するときのこと(一人だけが退去するとき、全員が退去するときの原状回復の費用負担等)
これらを決めておくことで相手側に「すべきこと」を知っておいてもらえますし、ルールが守られなかったときに指摘しやすくなります。
事前に決めてあったルール通りに退去手続きをすることで退去トラブルを極力避けることができます。
一方が出て行くことになるのなら少なくとも3ヶ月以上前には伝える
全員がルームシェアを解消して部屋を解約する場合はいいですが、一方が出て行くことになるのであれば相手にも考える時間を与えてあげる必要があります。
- 一人が出て行ったとしてもそのまま部屋に住み続けるのか
- 人数が減った分少し部屋が狭いところへ引っ越すのか
お金の準備をするにも新しく部屋探しをするにも時間的余裕を必要なので、少なくとも3ヶ月以上前に部屋を出たいということを伝えてあげるべきです。
「明日には出て行く」「今月末で部屋を出るね」というのはあまりも自分勝手でトラブルになるので絶対にやめましょう。
契約更新のタイミングに合わせる
トラブルを避けるためにはルームシェアの解消を賃貸契約の更新のタイミングに合わせるというのがベストです。
賃貸契約の更新では
- 契約更新料
- 保証会社更新料
- 火災保険更新料
がかかってきますので、賃貸契約の更新をしたばかりのタイミングで賃貸契約を解約してしまうとかなり勿体無いことになり、「なぜ契約更新前に言ってくれなかったんだ」「更新にかかった費用はお前が負担しろ」と言われてしまうなど余計なトラブルを招いてしまいます。
中途半端なタイミングで賃貸契約を解約したために違約金等が発生してしまったなんてこともあるので、契約更新の時期や特約事項などを事前に契約書類等で確認しておくことも大切です。
まとめ:計画性のないルームシェアは退去でモメる
ルームシェアで最も大切なのは計画性です。
無計画なルームシェアは勢いだけで突き進んでいくので楽しいですが、必ず退去でモメます。
- この人と同じ部屋で住んでも大丈夫なのか
- お金・家事・騒音に関するルール
- 退去に関する取り決め
についてよく考えて話を進めましょう。
もしも不安がある場合には
「賃貸契約が切れる(契約更新時期がくる)までルームシェアをしてみないか?」
と誘ってみるのもいいかもしれません。
続けるのが難しければ賃貸契約が切れるタイミングでルームシェアを解消すればいいですし、問題がなさそうであれば契約を更新してルームシェアを継続すればいいですからね。
すでに勢いだけでルームシェアを始めてしまったのなら相手とのトラブルを少しでも回避するために早い段階でルール作りをしておかなければいけません。
無計画で退去トラブル直前に「どうしよう・・」となってしまった場合、トラブルを回避するためには相手の気持ちをよく考えたうえで話し合いに臨むことが最初の一歩であり最低条件です。
コメント